構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する

Visual Studio の構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する手順を紹介します。

概要

Visual Studioで.NET アプリケーションのプロジェクトを作成すると、通常は Any CPUのプラットフォームが作成され、 選択された状態になります。しかし、ビルドターゲットを特定のプラットフォームに指定したい場合があります。
この記事では、Visual Studioの構成マネージャーにプラットフォームの設定を追加する手順を紹介します。

手順:新しくソリューションプラットフォームを作成する場合

メインウィンドウの[ビルド]メニューの[構成マネージャー]の項目をクリックします。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像1

[構成マネージャー]のウィンドウが表示されます。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像2

[アクティブソリューション プラットフォーム]のドロップダウンリストボックスをクリックします。ドロップダウンリストの"新規作成"の項目を クリックして選択します。
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[新しいソリューション プラットフォーム]のダイアログが表示されます。
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今回は x64 のプラットフォームを追加します。 [新しいプラットフォームを入力または選択してください]のドロップダウンリストボックスをクリックし、 リストから"x64"の項目をクリックして選択します。設定後ダイアログの[OK]ボタンをクリックします。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像7
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[構成マネージャー]のダイアログに戻ると、[アクティブ ソリューション プラットフォーム]の項目に "x64" が追加されて選択状態になっています。 また、プロジェクトの[プラットフォーム]の設定も "x64"に変更されています。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像9

プロジェクトのプラットフォームのドロップダウンリストボックスをクリックしてドロップダウンリストを確認します。x64の項目が追加されています。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像10

[構成マネージャー]のダイアログを閉じ、メインウィンドウに戻ります。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像11

ウィンドウ上部の[ソリューションプラットフォーム]のドロップダウンリストが"x64"が選択された状態になっています。クリックして、 ドロップダウンリストを表示すると、構成マネージャーのダイアログで作成したソリューションプラットフォームの項目と同じ内容が表示されます。
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新しいプロジェクト プラットフォームを作成しない場合の動作

[新しいソリューション プラットフォーム]のダイアログでソリューションプラットフォーム作成時に[新しいプロジェクト プラットフォームを作成する]の チェックボックスにチェックしない状態でソリューションプラットフォームを作成するとどのような動作になるか確認します。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像14

ソリューションプラットフォームは作成されますが、プロジェクトのプラットフォームの設定は"Any CPU"のままとなります。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像15

プロジェクトのプラットフォームのドロップダウンリストボックスをクリックしてドロップダウンリストを確認します。 x64の項目は追加されていないことが確認できます。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像16

手順:新しくソリューションプラットフォームを作成する場合(プロジェクト プラットフォームの設定から作成する場合)

プロジェクトプラットフォームの設定から作成する場合の手順を紹介します。

メインウィンドウの[ビルド]メニューの[構成マネージャー]の項目をクリックし、[構成マネージャー]のウィンドウを表示します。
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[プロジェクトのコンテキスト]のリストのプロジェクトの項目の[プラットフォーム]のドロップダウンリストボックスをクリックします。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像18

ドロップダウンリストの[新規作成]の項目をクリックします。
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[新しいプロジェクト プラットフォーム]のダイアログが表示されます。
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今回は x64 のプラットフォームを追加します。 [新しいプラットフォーム]のドロップダウンリストボックスから"x64"の項目をクリックして選択します。 [設定のコピー元]を"Any CPU"に設定し、 [新しいソリューション プラットフォームを作成する]のチェックボックスにチェックがついていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
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プラットフォームに"x64"が追加され、選択された状態になります。
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プラットフォームの項目のドロップダウンリストボックスをクリックすると、x64が追加されていることが確認できます。
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ほかのプロジェクトにも、x64が追加されています。
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アクティブ ソリューション プラットフォームのドロップダウンリストにも x64 の項目が追加されています。
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[構成マネージャー]のダイアログボックスを閉じ、メインウィンドウに戻ります。
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ツールバー上部の[ソリューションプラットフォーム]の設定に"x64" の項目が追加されています。ソリューション プラットフォームの項目と同じ要素が表示されます。
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ソリューションプラットフォームを作成しない場合の動作

[新しいプロジェクト プラットフォーム]のダイアログダイアログの [新しいソリューション プラットフォームを作成する]のチェックボックスにチェックをつけない場合の動作を確認します。

[新しいソリューション プラットフォームを作成する]のチェックボックスにチェックをつけない状態で、 ダイアログの[OK]ボタンをクリックし、プロジェクトプラットフォームを作成します。
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選択したプロジェクトのプラットフォームには "x64" のプラットフォームが追加され、選択状態になります。
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設定したプロジェクトのプラットフォームのドロップダウンリストには "x64" の項目が追加されていますが、 他のプロジェクトには、"x64"の項目は追加されていません。
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また、[アクティブ ソリューション プラットフォーム]のリストには "x64"は追加されていません。
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手順:すでにソリューションプラットフォームが作成されている場合

すでにソリューションプラットフォームが作成されている場合の手順です。
構成マネージャーのダイアログを開きます。
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[アクティブ ソリューション プラットフォーム]のドロップダウンリストボックスには、すでに"x64"の項目が追加されています。
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プロジェクトのプラットフォームの項目にも"x64"の項目が追加されているプロジェクトもあります。
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"x64"の項目が追加されていないプロジェクトもあり、こちらのプロジェクトに、"x64" プラットフォームの項目を追加します。
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追加したいプロジェクトのプラットフォームのドロップダウンリストボックスをクリックし、リストの[新規作成]の項目をクリックします。
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[新しいプロジェクト プラットフォーム]ダイアログが表示されます。
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[新しいプラットフォーム]のドロップダウンリストボックスをクリックし、追加するプラットフォームの項目をクリックして選択します。 今回は "x64"のプラットフォームを追加します。
[設定のコピー元]を"Any CPU"に設定します。 すでにソリューションプラットフォームは作成されていますので、 [新しいソリューション プラットフォームを作成する]のチェックボックスはチェックせずに、[OK]ボタンをクリックします。
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設定したプロジェクトのプラットフォームの設定が"x64"に変わります。
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プラットフォームのドロップダウンリストボックスをクリックしリストを表示します。リストに"x64"の項目が追加されています。
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設定しなかったプロジェクトのプラットフォームには"x64"の項目は追加されません。
構成マネージャーでプラットフォームの設定を追加する:画像48

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著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
作成日: 2022-11-20
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