プロンプトのみでモノクロ線画を出力する (SDXLモデル使用) - Stable Diffusion
プロンプトのみでモノクロ線画を出力する方法を紹介します。
概要
モノクロ線画を出力する方法はいくつかありますが、この記事では、プロンプトのみでモノクロ線画を出力します。
Stable Diffusion 1.5のモデルでは色がついてしまうケースがあるため、今回はモノクロ画像を出力しやすいSDXLのモデルを利用します。
プロンプト
次のプロンプトを組み合わせます。
- lineart
- monochrome
- grayscale
- comic style
実行例
今回は以下のプロンプトで画像生成します。
Prompt
Prompt: lineart, comic style, monochrome, nordic small room
Negative Prompt: worst quality, low quality
Parameter: Steps: 20, Sampler: DPM++ 2M SDE Karras, CFG scale: 7, Size: 1024x512
Counterfeit XL v1.0
グレースケールのイラスト的な画像が生成されます。
Counterfeit XL beta
v1.0よりbeta版のほうが線画に近い画像が生成されますが、グレースケールのイラストに近いイメージです。
Animagine XL 1.0
グレースケール感の少ない線画的なイメージで出力されます。
LS Vividus XL beta2
線画的なイメージもありつつ、グレースケールの明暗も描画されています。
Bluepencil v050
線画的なイメージもありつつ、グレースケールの明暗も描画されています。
BreakDomain v05g
線画的なイメージもありつつ、明暗も描画されています。他のモデルより中間のグレーが少ない印象です。
Reproduction v3.1
線画的なイメージもありつつ、グレースケールの明暗も描画されています。
SDVN7-NijiStyleXL v1.0
グレースケール感の少ない線画的なイメージで出力されます。
SDXL Yamer's Anime Ultra Infinity
線画的なイメージもありつつ、明暗も描画されています。他のモデルより中間のグレーが少ない印象です。
XelBlend2
グレースケール感の少ない線画的なイメージで出力されます。
SDXL v1.0
太い線でコミカルな印象の線画が出力されます。
ポイント
色に関するワードを含めない
red, blue, yellow などの色を表すワードを極力プロンプトに含めないほうが結果が良いです。
黄色い服を着たキャラクターのモノクロ画像を出力する場合には、"yellow shirt" といったワードのyellowは外します。
補足:Counterfeit XL で線画を出力する
Counterfeit XLではグレースケールのイラスト的な出力になってしまうため、プロンプトを修正して線画に近いイメージを出力します。
以下のプロンプトに変更します。
Prompt
Prompt: (lineart:1.5), comic style, flat, monochrome, nordic small room,
Negative Prompt: worst quality, low quality, shadow, 3d, shade
Parameter: Steps: 20, Sampler: DPM++ 2M SDE Karras, CFG scale: 7, Size: 1024x512
やや線画的な画像が出力できました。
Prompt
Prompt: (lineart:1.5), drawing pen, comic style, flat, monochrome, nordic small room,
Negative Prompt: worst quality, low quality, shadow, 3d, shade
Parameter: Steps: 20, Sampler: DPM++ 2M SDE Karras, CFG scale: 7, Size: 1024x512
やや線画的な画像が出力できました。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。