Stable Diffusion Web UI (Automatic 1111) をインストールする手順を紹介します。
Pythonをインストールします。インストール手順はこちらの記事を参照してください。3.10.xx のバージョンが推奨です。
Git for Windows をインストールします。インストール手順はこちらの記事を参照してください。
Web UIの拡張機能のダウンロードや、WebUIのコードダウンロードやアップデートでGitを利用するためGitの利用がおすすめです。
Gitを利用しない導入もできますが、アップデートの手間がかかることや、拡張機能のダウンロードができないといった制限が出てしまいます。
Stable Diffusion Web UI Forgeをgitコマンドで、ダウンロードします。
Stable Diffusion Web UI Forgeを配置したいディレクトリにカレントディレクトリを変更して、
以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
または
(git.exe のフルパス) clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
dev版に切り替える場合は以下のコマンドを実行します。
git checkout dev
または
(git.exe のフルパス) checkout dev
ダウンロードしたファイルの webui-user.bat を編集します。
GitやPythonへのPATHが設定されている場合は、ファイルの編集は不要です。
PATHが通っていない場合には、Git.exe Python.exeが配置してあるパスを記述します。
@echo off
set PYTHON=
set GIT=
set VENV_DIR=
set COMMANDLINE_ARGS=
call webui.bat
@echo off
set PYTHON="(python.exe のフルパス)"
set GIT=(git.exe のフルパス)
set VENV_DIR=
set COMMANDLINE_ARGS=
call webui.bat
@echo off
set PYTHON="C:\Users\tori\AppData\Local\Programs\Python\Python310\python.exe"
set GIT=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2022\Professional\Common7\IDE\CommonExtensions\Microsoft\TeamFoundation\Team Explorer\Git\mingw64\bin\git.exe
set VENV_DIR=
set COMMANDLINE_ARGS=
call webui.bat
編集した webui-user.bat を実行します。
初回起動時にはパッケージのインストールが実行されます。
インストールが完了すると、WebUIが実行されます。
Webブラウザが自動で開き、WebUIの画面が表示されます。
デフォルトでは、Stable Diffusion 1.5 のモデルがダウンロードされ、選択されています。
上部のプロンプトのテキストボックスにプロンプトを入力し、[Generate]ボタンをクリックします。画像が生成できたことを確認します。
下図は "grassland and sky" のプロンプトで画像生成を実行した結果です。
Stable Diffusion Web UIのインストールができました。
Stable Diffusion Web UI を最新のバージョンにアップデートする場合は、
コマンドプロンプトでカレントディレクトリを Stable Diffusion Web UI を配置したディレクトリに変更し次のコマンドを実行します。
git.exe pull
または
git pull
次セクションで発生する ERROR: error [winerror 2] 指定されたファイルが見つかりません。 while executing command git version
が発生する場合、
回避方法として、GIT_PYTHON_GIT_EXECUTABLE システム環境変数を設定する方法があります。
(ただし、環境構築後に発見した対処法なので、未検証です。)
設定画面を開き、左側のメニューの[システム]の項目をクリックし、システムの設定画面を表示します。
右側のエリアの[デバイスの仕様]欄の[関連リンク]の[システムの詳細設定]のリンクをクリックします。
下図の[システムのプロパティ]のダイアログが表示されます。
ダイアログ右下の[環境変数]のボタンをクリックします。
[環境変数]ダイアログが表示されます。ダイアログ下部の[システム環境変数]のエリアの[新規]ボタンをクリックします。
[新しいシステム変数]のダイアログが表示されます。
[変数名]のテキストボックスにGIT_PYTHON_GIT_EXECUTABLE
を入力します。
[変数値]のテキストボックスに、Pythonから実行するGitの実行ファイルのパスを入力します。git.exeの実行ファイル名まで含むパスを設定します。
入力ができたら[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
システム環境変数にGIT_PYTHON_GIT_EXECUTABLE
が追加できました。
通常は発生しましせんが、環境によっては、「fatal: unable to access 'https://github.com/......': error setting certificate verify locations: CAfile: C:/Program Files/Git/mingw64/etc/ssl/certs/ca-bundle.crt CApath: none」エラーが発生する場合があります。
こちらのエラーが発生した場合の対処法はこちらの記事を参照してください。
「ImportError: Failed to initialize: Bad git executable.」 エラーが発生する場合は、
webui-user.bat ファイルに set GIT_PYTHON_REFRESH=quiet
を追加します。
@echo off
set GIT_PYTHON_REFRESH=quiet
set PYTHON=
set GIT=
set VENV_DIR=
set COMMANDLINE_ARGS=
call webui.bat
エラーの詳細はこちらの記事を参照してください。