Adobe Creative Cloud の Adobe Fonts (TypeKit フォント) のフォントファイルの保存先ディレクトリ
Adobe Creative Cloud の Adobe Font (TypeKit フォント)のフォントファイルの保存先ディレクトリについて紹介します。
概要
Adobe Creative Cloud の Adobe Fonts を利用するとAdobeで提供しているフォントをダウンロードでき同期もできます。
通常の利用では問題ありませんが、ダウンロードされたフォントファイルの実体を取得したい場合があります。(ファイルサイズやプロパティの確認など)
この記事では、Adobe Fontsで取得したフォントファイルの保存先やファイル確認方法を紹介します。
フォントの保存場所
同期されたフォントファイルは下記のディレクトリに保存されます。
C:\Users\<USERNAME>\AppData\Roaming\Adobe\CoreSync\plugins\livetype\
内部に"c" "e" "f" "r" "t" "u" "w" などのディレクトリがあります。フォルダは隠しフォルダに設定されていますので、
フォルダが表示されない場合は隠しフォルダを表示する設定に変更します。
"c"のディレクトリには"entitlements.xml","entitlements-downloading.xml"ファイルがあります。
同期されているフォント情報は"entitlements.xml"に記載されています。
"e"のフォルダには同期されたフォントファイルが格納されています。こちらはMac用のフォントのようです。(Windowsではファイルを開けません。)
"r"のフォルダにも同期されたフォントファイルが格納されています。こちらはWindows用のフォントファイルです。(ttf形式)
"w"のフォルダにも同期されたフォントファイルが格納されています。こちらはOpenTypeのフォントファイルのようです。
以下のどちらかのディレクトリ内の適当なファイルを別のディレクトリにコピーします。
C:\Users\<USERNAME>\AppData\Roaming\Adobe\CoreSync\plugins\livetype\r
C:\Users\<USERNAME>\AppData\Roaming\Adobe\CoreSync\plugins\livetype\w
今回は"w"のディレクトリの"43111"のファイルをコピーしました。
拡張子を"oft"に変更してみます。
ダブルクリックしてファイルを開くとフォントファイルであることが確認できました。
フォントのIDとフォント名称との対応
フォントの実体ファイルは番号のみのファイル名となっており、ファイル名とフォント名の対応を調べる場合の手順です。
C:\Users\<USERNAME>\AppData\Roaming\Adobe\CoreSync\plugins\livetype\c
XML形式のファイルのため、Microsoft Edge などのWebブラウザで開くと閲覧しやすいです。
一つのフォントは
<font>
タグで定義されています。
<font>
タグ内の
<id>
タグがID番号でこの番号がファイル名に設定されています。
フォントの名称は
<fullName>
<familyName>
タグに設定されています。
以上の手順でIDとフォント名の対応を調べることができます。
著者
iPentecのメインデザイナー
Webページ、Webクリエイティブのデザインを担当。PhotoshopやIllustratorの作業もする。