明細表から項目ごと日別の合計値を集計する / 値の種類ごとに日別に集計する - ピボットテーブルを利用した要素別の値の合計処理
ピボットテーブルを利用して、要素別に値の合計値を集計する手順を紹介します。
手順:要素別に値の合計値を集計する
下図の表を作成します。
日付 | 品名 | 個数 |
8月1日 | ぺんぎんクッキー | 4 |
8月1日 | あひるサブレ | 2 |
8月1日 | らくだシュークリーム | 3 |
8月2日 | ぺんぎんクッキー | 5 |
8月3日 | ぺんぎんクッキー | 4 |
8月4日 | らくだシュークリーム | 3 |
8月4日 | あひるサブレ | 4 |
8月5日 | ぺんぎんクッキー | 5 |
8月6日 | あひるサブレ | 2 |
8月7日 | らくだシュークリーム | 4 |
作成した表をドラッグして範囲選択します。選択後、ウィンドウ上部のツールリボンの[挿入]タブをクリックして選択します。ツールリボンの左側の[ピボットテーブル]ボタンをクリックします。
[ピボットテーブルの作成]ダイアログが表示されます。今回はデフォルトの値のまま[OK]ボタンをクリックします。
新しいシートが作成されピボットテーブルが作成されます。
右側の[ピボットテーブルのフィールド]エリアの上部のフィールド一覧から[品名]の項目を下部の[列]リストボックスにドラッグ&ドロップします。[列]リストボックスに[品名]の要素が追加されます。要素が追加されるとピボットテーブルの画面か下図の状態となります。
続いて[ピボットテーブルのフィールド]エリアの上部のフィールド一覧から[個数]の項目を下部の[値]リストボックスにドラッグ&ドロップします。[値]リストボックスに[合計 / 個数]の要素が追加されます。要素が追加されるとピボットテーブルの画面が下図の状態となります。明細の表からそれぞれの商品が何個かの合計値が集計できます。
続いて[ピボットテーブルのフィールド]エリアの上部のフィールド一覧から[日付]の項目を下部の「行」リストボックスにドラッグ&ドロップします。[行]リストボックスに[日付]の要素が追加されます。要素が追加されると、ピボットテーブルの画面が下図の状態となります。明細の表からそれぞれの商品が、各日付で何個あるかを集計できます。
補足:値の集計ロジックを変更する場合
今回は[個数]の列が数値であったためデフォルトで合計を計算する集計が選択されましたが、集計方法を変更したい場合は以下の手順で変更します。
ピボットテーブルのフィールドエリアの[値]のリストボックスで値を変更したい項目をクリックします。下図のポップアップメニューが表示されますので、[値フィールドの設定]メニューをクリックします。
下図の[値フィールドの設定]ダイアログが表示されます。
[値フィールドの集計]リストボックスから集計方法を選択します。今回は"個数"に変更します。変更後ダイアログの[OK]ボタンをクリックします。
集計方法が変更され、値の合計値ではなく要素の個数(明細の行数)で集計された結果が表示されます。
手順:日別に値の種類の個数を集計する
別の例として、日別に値の種類の個数を集計する例を紹介します。
日付と5段階の評価の値がある表を準備します。
表を選択します。
ツールリボンの[挿入]タブをクリックします。ツールリボンの[ピボットテーブル]のボタンをクリックします。
[ピボットテーブルの作成]ダイアログが表示されます。ピボットテーブルの配置先を[新規ワークシート]に設定します。ダイアログの[OK]ボタンをクリックしてピボットテーブルを作成します。
新しいシートにピボットテーブルが作成できました。
右側の[ピボットテーブルのフィールド]ウィンドウで項目の一覧から[日付]の項目を[行]のエリアにドラッグ&ドロップします。[行]の例兄[日付]が追加されると、下図のように日ごとの行が表示されます。
続いて項目の一覧から[評価]の項目を[列]のエリアにドラッグ&ドロップします。評価の値の種類の項目が列に追加されます。今回は5段階評価のため、1,2,3,4,5の5種類の列が追加されます。
項目の一覧から[評価]の項目を[値]のエリアにもドラッグ&ドロップします。ピボットテーブルの表に値が表示されます。下記の状態では点数の合計値が表示されている状態です。今回は点数の合計値ではなく何名が評価したかを表示したいので集計方法を変更します。
右側の[ピボットテーブルのフィールド]ウィンドウの[値]の[合計/評価]の項目をクリックします。下図のドロップダウンメニューが表示されますので、[値フィールドの設定]の項目をクリックします。
[値フィールドの設定]ダイアログが表示されます。[選択したフィールドのデータ]の項目が[合計]になっていますので、これを[個数」に変更します。変更ができたら[OK]ボタンをクリックします。
ピボットテーブルの値が変わります。評価をした人数の数値に変わります。問題なさそうですが、人数が0の日付は行がないことがわかります。
数値のない日も空行を表示する
数値のない日も空行を表示するように変更します。詳細な手順は
こちらの記事も参照してください。
日付のセルをクリックして選択し右クリックします。下図のポップアップメニューが表示されますので[グループ化]の項目をクリックします。
グループ化のダイアログが表示されます。[単位]の項目で[日]を選択します。デフォルトで選択せ紗れいる[月]は選択解除します。設定ができたた[OK]ボタンをクリックします。
続いて[行]のエリアの[日付]の項目をクリックします。下図のポップアップメニューが表示されますので[フィールドの設定]の項目をクリックします。
[フィールドの設定]ダイアログが表示されます。
ダイアログの[レイアウトと印刷]タブをクリックします。下図の画面が表示されます。レイアウトセクションの[データのないアイテムを表示する]のチェックボックスをクリックしてチェックを付けます。設定後[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
ピボットテーブルの表示が変わります。
シートを下にスクロールすると8月の日付に値が表示されています。また、値がない日付も行が表示されていることが確認できます。
不必要な行は非表示にして完成です。
著者
iPentecの企画・分析担当。口が悪いのでなるべく寡黙でありたいと思っている。が、ついついしゃべってしまい、毎回墓穴を掘っている。