ExcelでUTF-8のCSVファイルを開く
ExcelでUTF-8でエンコーディングされたCSVファイルを開く手順を紹介します。
概要・現象
UTF-8でエンコーディングされたCSVファイルをExcelで開くと、下図のように文字が化けてしまう場合があります。
Excelでは何も指定がない場合はファイルをShift-JISでエンコーディングされたファイルとして開く動作のため、文字化けが発生します。
この記事では、UTF-8でエンコーディングされたCSVファイルをExcelに読み込む手順を紹介します。
方法1: BOMヘッダを付加する
CSVファイルの先頭にUTF-8でのエンコーディングを示すBOMヘッダが付加されている場合は、UTF-8でエンコーディングされたファイルとして開きます。
BOMヘッダを付加するにはいくつか方法がありますがメモ帳でUTF-8エンコーディングを指定して保存するとBOMヘッダを付加できるため、
メモ帳を用いたBOMヘッダの付加方法を紹介します。
メモ帳を起動します。
UTF-8でエンコーディングされたCSVファイルを開きます。文字化けせずに開けます。
[ファイル]メニューの[名前を付けて保存]メニューを選択します。
ファイル保存ダイアログが表示されます。
ダイアログ下部の[文字コード]のコンボボックスをクリックします。ドロップダウンメニューが表示されます。"UTF-8(BOM 付き)"を選択します。
"UTF-8(BOM 付き)"でファイルを保存します。保存先は別のファイル名でも、同名のファイル名で上書きしても構いません。
保存したCSVファイルをExcelで開きます。文字化けせずに開けました。
方法2: データの取得を利用する
Excelを起動します。上部のツールリボンの[データ]タブをクリックして選択します。下図の画面に切り替わります。
ツールリボンの[データの取得]ボタンをクリックします。下図のドロップダウンメニューが表示されます。
[ファイルから]のサブメニューの[テキストまたは CSV から]の項目をクリックします。
またはツールリボンの[テキストまたはCSVから]のボタンをクリックします。
データの取り込みダイアログが表示されます。読み込むCSVファイルを選択して開きます。
下図のプレビューダイアログが表示されます。文字化けしていないことを確認します。問題がなければダイアログ右下の[読み込み]ボタンをクリックします。
文字化けしている場合は、エンコーディングを明示的に指定します。エンコーディングのドロップダウンリストボックスをクリックし、
ドロップダウンメニューの "65001:Unicode (UTF-8)" の項目をクリックして選択します。
CSVファイル取り込んで表示できました。
方法3: Shift-JISに変換する
別の方法としてShift-JISに変換する方法もあります。
メモ帳でCSVファイルを開きます。[ファイル]メニューの[名前を付けて保存]メニューを選択します。ファイル保存ダイアログが表示されますので、ダイアログ下部の[文字コード]を "ANSI" に設定します。保存先は別のファイル名でも、同名のファイル名で上書きしても構いません。
上記の手順でCSVファイルのエンコーディングをShift-JISに変換できます。Shift-JISに変換したCSVファイルをExcelで開くと文字化けせずにCSVファイルを表示できます。
注意
Shift-JISに変換するためUnicodeでしか表現できない文字は欠落する場合があるので注意してください。
("?"の文字に置き換わります)
著者
iPentecの企画・分析担当。口が悪いのでなるべく寡黙でありたいと思っている。が、ついついしゃべってしまい、毎回墓穴を掘っている。
作成日: 2014-02-21
改訂日: 2021-02-11