Excelで数値の先頭の桁を0で埋めて桁揃えする
Excelで数値の先頭の桁を0で埋めて桁揃えする手順を紹介します。
概要
Excelで数値の頭に0をつけて桁を揃えるには、いくつかの方法があります。この記事では以下の方法を紹介します。
- TEXT関数を利用する
- REPT関数を利用する
- カスタム書式設定を利用する
方法:TEXT関数を利用する
TEXT関数を利用して値を整形して0を埋めた文字列にする方法です。
書式
整形する値を整形フォーマットに適用して適用後の文字列を関数の戻り値として返します。C#,Visual BasicのFormat関数に近い機能の関数です。
手順1: 4桁の0埋め
Excelを起動し、下図の表を準備します。
C2セルに下記の数式を入力します。"0000"を与えることで4桁の数値で整形します。桁が足りない場合は0で埋められます。
=TEXT(B2,"0000")
C2セルに"0045"の値が表示されます。B2セルの数値の先頭桁を0で埋めて4桁に揃えた文字列がC2に表示されます。
C2セルをコピーし、数式をC3セル以下にペーストします。B列の数値を0埋めして4桁に桁揃えした文字列がC列に表示されます。
4桁で0埋めできました。
手順2: 7桁の0埋め
桁揃えする桁数を変える場合は、TEXT関数の第二引数の"0"の個数を変えます。
下図の例では、TEXT関数の第二引数に"0000000"を与えており、7桁で桁揃えします。
補足
なお、揃える桁数より、元の数値が大きい場合は数値全体がTEXT関数の結果になります。
方法: REPT関数を利用する
REPT関数を利用する方法があります。
REPT関数は第一引数で与えた文字列を指定した回数繰り返した文字列を返す関数です。
書式
[繰り返す文字列]
を
[回数]
回繰り返した文字列を返す関数です。
手順
Excelを起動し、下図の表を準備します。
C2セルに次の数式を入力します。
=REPT("0",4-LEN(B2))&B2
数式を確定します。4桁で0埋めされた文字列が表示されます。
C2セルをコピーし、C3からC8セルにペーストします。
4桁で0埋めした文字列が作成できました。
数式の解説
=REPT("0",4-LEN(B2))&B2
REPT("0",4-LEN(B2))
は"0"の文字列を、
4-LEN(B2)
回繰り返した文字列を返します。ます。
LEN(B2)
はB2セルの長さを返します。
4-LEN(B2)
は4-(B2セルの文字列長)となります。B2セルは2文字なので、4-2で2となり、"0"を2回繰り返し"00"となります。
&B2
は文字列の結合の式となり、"00" & "38"(B2セルの値) となり "0038" がセルに表示されます。
4-LEN(B2)の"4"の部分を0埋めして揃えたい桁数を桁数に設定すれば、桁数を変えた0埋めもできます。
ワンポイント
入力される値が数値の場合は、TEXT関数を利用する方法、REPT関数を利用する方法、ユーザー定義の書式設定を利用する方法が利用できますが、
入力される値に文字が混ざっている数値でない値の場合は、REPT関数を利用する方法でないと意図した動作になりません。
方法: ユーザー定義の書式設定を利用する
ユーザー定義の書式設定を利用する方法です。
手順
Excelを起動し、下図の表を準備します。
B列を選択します。
右クリックしポップアップメニューを表示します。メニューの[セルの書式設定]の項目をクリックします。
セルの書式設定ダイアログが表示されます。[表示形式]のタブをクリックして選択します。
左側の[分類]のリストの[ユーザー定義]の項目をクリックして選択します。
右側のエリアの[種類]のテキストボックスに書式フォーマットを入力します。今回は6桁で0を埋めた桁揃えをすることにします。
以下の文字列を入力します。
入力ができたら[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
Excelのメインウィンドウに戻るとB列の数値が整形できていることが確認できます。6桁で揃えられ、先頭は0で埋められています。
値を0で埋めて桁揃えできました。
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著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2016-08-22
改訂日: 2023-12-22
TEXT関数を利用する方法、REPT関数を利用する方法、カスタム書式設定を利用する方法の3つでセルの数値の先頭を0で埋めて表示できました。