Excelで条件によって参照先のセルを変更したり、セルの内容を変えたい場合があります。
この記事ではIF関数を用いて条件に応じてセルの参照先や表示内容を変更する方法を紹介します。
書式
IF関数は以下の書式を用います。
IF([条件式], [条件が真の場合の値], [条件が偽の場合の値])
値には参照先のセルを指定することもできます。
IF([条件式], [条件が真の場合の参照先セル], [条件が偽の場合の参照先セル])
メモ
判定する条件式が複数ある場合は、IFS関数を利用するとシンプルに記述できます。
詳しくは
こちらの記事を参照してください。
例1:値を変更する例
下図の表を作成します。
Value | Result |
495 | |
25 | |
158 | |
45 | |
3 | |
82 | |
C3セルに以下の数式を入力します。
B3セルの値が2で割り切れれば、(2で割った余りが0であれば)、"偶数"をセルに表示します。割り切れない場合は"奇数"をセルに表示します。
=IF(MOD(B3,2)==0, "偶数", "奇数" )
数式を確定します。B3セルは495で奇数のため、C3セルに"奇数"が表示されました。
C3セルをコピーし、C4セルからC8セルまでペーストします。
B列の値に応じてC列に奇数、偶数の表示がされます。
例2:参照先を変更する例
表示する値ではなく、参照先を指定する例です。
下図の表を作成します。
Value 1 | Value 2 | Flag | Result |
495 | 221 | 4 | |
25 | 8 | 5 | |
158 | 123 | 9 | |
45 | 448 | 2 | |
3 | 12 | 8 | |
82 | 25 | 3 | |
E3セルに以下の数式を入力します。
D3セル値を3で割り、余りが0の場合はB3セルの値を表示します。それ以外の場合は、B3セルの値を表示します。
D列の値が3の倍数であれば、B裂の値、3の倍数でなければ、C列の値を表示する動作になります。
=IF(MOD(D3,3)=0,B3,C3)
数式を確定します。D3セルの値は"4"であり、3の倍数ではないので、C列の値が表示されます。
E3セルをコピーして、E4セルからE8セルにペーストします。
D列が3の倍数の行である、5行目と8行目はB列の値が表示され、それ以外はC列の値が表示されます。
著者
iPentecの企画・分析担当。口が悪いのでなるべく寡黙でありたいと思っている。が、ついついしゃべってしまい、毎回墓穴を掘っている。
最終更新日: 2024-04-09
改訂日: 2024-04-09
作成日: 2014-08-21