同じ値を持つ行の列の合計を計算する (SUMIFを利用した条件付き合計) - Excel
Microsoft Excelで同じ値を持つ行で、別の列の合計を計算する手順を紹介します。
概要
Excelで同じ値の行を持つ別の列の合計値を計算したいことがあります。
具体的には、下図の表において、C列の項目が同じもの(例えば「にわとりチーム」)のD~Hの列、すなわち見出し以外の列の和を求めたいです。
SUMIF関数を利用すると、条件(検索条件)に一致した行の和を求めることができます。
書式
SUMIF([検索範囲], [検索条件], [合計範囲])
例1
下図の表を作成します。
| | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 |
ぺんた | ぺんぎんチーム | 4 | 3 | 9 | 5 | 10 |
こけっこ | にわとりチーム | 5 | 2 | 1 | 3 | 1 |
くまっふ | くまチーム | 1 | 0 | 3 | 9 | 2 |
にわるん | にわとりチーム | 3 | 4 | 6 | 2 | 0 |
ぺんぐー | ぺんぎんチーム | 8 | 7 | 5 | 7 | 0 |
くまーる | くまチーム | 2 | 3 | 0 | 4 | 1 |
とりぽー | にわとりチーム | 0 | 6 | 1 | 0 | 3 |
くまざぶろう | くまチーム | 4 | 5 | 2 | 1 | 4 |
ぺんのすけ | ぺんぎんチーム | 1 | 3 | 7 | 0 | 2 |
D12セルに以下の数式を入力します。
=SUMIF(C2:C10, "くまチーム", D2:D10)
C2のセルの値が"くまチーム"であれば、D2のセルが合計に加算されます。
"くまチーム"の値でなければ加算されません。同様にC3/D3~C10/D10まで同様の処理を繰り返し、合計がSUMIF関数の戻り値となります。
数式の入力を確定します。"くまチーム"の行を足した数値(4行:1 + 7行:2 + 9行:4)の和である7がセルに表示されます。
例2 : 条件式が可変(セル参照)の場合
続いて条件式が可変の場合の例を紹介します。今回は3チームそれぞれの合計を求めます。合計を求めるチーム名をC12~C14セルに記載します。
D12セルに下記の数式を記入します。
=SUMIF(C2:C10, C12, D2:D10)
「ぺんぎんチーム」のD列の合計値(2行:4 + 6行:8 + 10行:1)の"13"が表示されます。
D12セルの値を出すだけであれば上記の数式で問題ありませんが、コピーペーストでほかのセルにペーストできるように、一部セルの参照を絶対参照に変更します。D12セルの数式を下記に変更します。
=SUMIF($C$2:$C$10, $C12, D$2:D$10)
セルの相対参照、絶対参照については
こちらの記事を参照してください。
D12のセルをコピーペーストします。
ペースト後、セルの数式の参照範囲があっているか確認します。
チームごとに、それぞれの列の合計を計算できました。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。