同じ値を持つ行の列の合計を計算する (SUMIFを利用した条件付き合計) - Excel

Microsoft Excelで同じ値を持つ行で、別の列の合計を計算する手順を紹介します。

概要

Excelで同じ値の行を持つ別の列の合計値を計算したいことがあります。
具体的には、下図の表において、C列の項目が同じもの(例えば「にわとりチーム」)のD~Hの列、すなわち見出し以外の列の和を求めたいです。


SUMIF関数を利用すると、条件(検索条件)に一致した行の和を求めることができます。

書式

SUMIF([検索範囲], [検索条件], [合計範囲])

例1

下図の表を作成します。
1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦
ぺんたぺんぎんチーム439510
こけっこにわとりチーム52131
くまっふくまチーム10392
にわるんにわとりチーム34620
ぺんぐーぺんぎんチーム87570
くまーるくまチーム23041
とりぽーにわとりチーム06103
くまざぶろうくまチーム45214
ぺんのすけぺんぎんチーム13702


D12セルに以下の数式を入力します。
=SUMIF(C2:C10, "くまチーム", D2:D10)
C2のセルの値が"くまチーム"であれば、D2のセルが合計に加算されます。 "くまチーム"の値でなければ加算されません。同様にC3/D3~C10/D10まで同様の処理を繰り返し、合計がSUMIF関数の戻り値となります。


数式の入力を確定します。"くまチーム"の行を足した数値(4行:1 + 7行:2 + 9行:4)の和である7がセルに表示されます。

例2 : 条件式が可変(セル参照)の場合

続いて条件式が可変の場合の例を紹介します。今回は3チームそれぞれの合計を求めます。合計を求めるチーム名をC12~C14セルに記載します。
D12セルに下記の数式を記入します。
=SUMIF(C2:C10, C12, D2:D10)


「ぺんぎんチーム」のD列の合計値(2行:4 + 6行:8 + 10行:1)の"13"が表示されます。


D12セルの値を出すだけであれば上記の数式で問題ありませんが、コピーペーストでほかのセルにペーストできるように、一部セルの参照を絶対参照に変更します。D12セルの数式を下記に変更します。
=SUMIF($C$2:$C$10, $C12, D$2:D$10)
セルの相対参照、絶対参照についてはこちらの記事を参照してください。


D12のセルをコピーペーストします。


ペースト後、セルの数式の参照範囲があっているか確認します。


チームごとに、それぞれの列の合計を計算できました。

著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2017-03-01
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