数式を利用して指定したセルの幅を取得する - Excel

数式を利用して指定したセルの幅を取得する方法を紹介します。

概要

Excelで数式で指定したセルの幅を取得したいことがあります。セルの幅はCELL()関数を利用して取得できます。

書式

CELL("width", [セル幅を取得したいセル])

Excelを起動し、シートの[B2]セルに以下の数式を入力します。
=CELL("width",B2)


数式を入力するとB2セルにセルの幅である"8"が表示されます。隣のC2セルには"TRUE"が表示されます。


B2セルの幅を変更します。セルの幅の変更後に数式を更新します。B2セルにはセルの幅"21"が表示されます。C2セルには"FALSE"が表示されます。C2セルの値はセルの幅が既定の幅かどうかを示す値です。初期状態では"TRUE"が表示されますが、セルの幅を変更してデフォルトの幅でない場合は"FALSE"の値が表示されます。

C2セルに値が表示されないようにする

B2セルに数式を入力したにもかかわらず、C2セルに値が表示されているのは「スピル」と呼ばれる機能のためです。便利な機能ですが、隣のセルに値が表示されては困る場合があります。
C2セルに値を表示させたくない場合は以下の数式を入力します。
=INDEX(CELL("width",B2),1)


INDEX関数を利用すると配列の指定した要素の値を表示できます。INDEX関数の第二引数に1を与えることで、配列の最初の要素のみを表示し、B2セルのみに値を表示できます。


既定の幅かどうかを示すBOOL値を取得したい場合は、下記の数式を入力します。
=INDEX(CELL("width",B2),2)


INDEX関数の第二引数に2を与えることで、配列の2番目の要素を取得しB2セルのみに値を表示できます。


著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
最終更新日: 2024-01-21
作成日: 2020-06-24
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