ExcelでFORECAST.LINEAR 関数を利用して、線形の回帰分析をする手順を紹介します。
概要
ExcelではFORECAST.LINEAR関数を利用すると、線形の回帰分析を実行することができます。
書式
下記の書式となります。
FORECAST.LINEAR(予測したいxの値, yの値の組, xの値の組)
補足
以前のバージョンのExcelではFORECAST関数を利用しましたが、
FORECAST関数は非推奨になったため、線形予測の場合は FORECAST.LINER 関数を利用します。
例
飼育しているマーモン(動物)の身長と体重を測定しました。結果は以下の表です。
この環境で100cmのマーモンの予想される体重はどの程度になるでしょうか。
体長(cm) | 重量(kg) |
78 | 9.5 |
82 | 8.8 |
92 | 10.4 |
102 | 15.3 |
75 | 7.9 |
98 | 12.4 |
75 | 8.5 |
108 | 17 |
97 | 12.8 |
85 | 9.3 |
93 | 12.8 |
106 | 13.4 |
79 | 11.4 |
70 | 9.2 |
90 | 11.8 |
手順
Excelで上記の表を作成します。
E列,F列に予測値を表示することにします。
E3セルに予測で求めたい体長100を入力します。F3セルに下記の数式を入力します。
=FORECAST.LINEAR(E3,C3:C17,B3:B17)
予測で求めたいxの値がE3セルに設定されているため、FORECAST関数の第一引数はE3セルにします。
第二引数には予測で求める値(y)の既知の値を与えますので、C列の値の範囲を記述します。
第三引数には予測で求めたい値(x)の既知の値を与えますので、B列の値の範囲を記述します。
数式の入力を確定します。F3セルに "13.5638..." の数値が表示されます。体長が100cmのマーモンがいた場合には、13.5kg程度の重さになることが予測できます。
E3の値を変更すると予測で求めたい値を変更することができます。E3セルの値を75にすると、8.71となります。
FORECAST関数を利用して線形回帰分析で予測値を求めることができました。
著者
iPentecの企画・分析担当。口が悪いのでなるべく寡黙でありたいと思っている。が、ついついしゃべってしまい、毎回墓穴を掘っている。
最終更新日: 2024-01-21
改訂日: 2023-12-24
作成日: 2018-12-09