シンプルなユーザーフォームを作成して、ユーザーフォームの作成と利用手順を紹介します。
手順
ユーザーフォームの作成
Excelを起動し、[開発]タブをクリックします。ツールリボンの[Visual Basic]をクリックします。
Visual Basic のウィンドウが表示されます。
[挿入]メニューの[ユーザー フォーム]をクリックします。
新しいユーザーフォームが作成されます。
[ツールボックス]ウィンドウからボタンコントロールをフォームのデザイン画面にドラッグ&ドロップします。フォームにボタンが配置されます。
フォームに配置されたボタンコントロールをダブルクリックします。下図のコード編集画面が表示されます。
コード編集画面に下記のコードを記述します。現在アクティブなセルの値に「ぺんぎん」の文字列を設定します。
Private Sub CommandButton1_Click()
ActiveCell.Value = "ぺんぎん"
End Sub
ユーザーフォームの呼び出し
Excelのシートに戻ります。[開発]タブをクリックします。ツールリボンの[挿入]ボタンをクリックします。ドロップダウンウィンドウが表示されますので、[ActiveX コントロール]のボタンコントロールをクリックして、シートのエリアにドラッグします。
ボタンコントロールが配置できました。コントロールをダブルクリックします。
Visual Basic のウィンドウに切り替わりコード編集画面が表示されます。
下記のコードを記述します。"UserForm1"の部分は表示するユーザーフォームの名前になります。左側のプロジェクトウィンドウで名前は確認できます。
今回はボタンのクリックによりセルに入力をするため、ダイアログはモードレス表示のほうが扱いやすいため、Showメソッドの引数には "False" を与えます。
Private Sub CommandButton1_Click()
UserForm1.Show (False)
End Sub
実行結果
Excelシートに戻り、カーソルの位置を変更します。今回はF5セルにカーソルを合わせました。シートに設置した[CommandButton1]ボタンをクリックします。
先ほど作成したユーザーフォームが表示されます。
ユーザーフォームのボタンをクリックすると、カーソルで選択した位置のセル(F5セル)に「ぺんぎん」の文字列が設定されます。
ユーザーフォームはモードレス表示のため、カーソルは移動できます。カーソルを移動させユーザーフォームのボタンをクリックするたびに、セルに「ぺんぎん」の文字列が設定されます。
シンプルなユーザーフォームの作成と表示、利用ができました。
著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
最終更新日: 2024-01-21
作成日: 2018-09-01