列の値を一括処理するマクロを作成する手順を紹介します。
例1: 値を別の列にコピーする
初めは値をそのまま他の列にコピーするマクロを作成します。
Excelを起動し、D列のセルに文字列を入力します。
マクロの作成
[開発]タブの[挿入]ボタンをクリックし、フォームコントロールのボタンを配置します。
ボタンを配置すると、[マクロの登録]ダイアログが表示されますので、マクロを新規作成します。
(詳細な手順は
こちらの記事を参照してください。)
Visual Basic for Applications が起動します。
(General)セクションの作成したマクロ名の関数にコードを記述します。
以下のコードを記述します。4列目のセルの値を5セル目のセルに設定します。ループ処理で1行目から10行目までを繰り返して実行します。
Sub ボタン1_Click()
For i = 1 To 10
Cells(i, 5).Value = Cells(i, 4).Value
Next
End Sub
実行
Excelのシートに戻ります。
配置したボタン(下図の例では[ボタン1])をクリックして、マクロを実行します。
マクロが実行され、D列のセルの内容がE列に反映されました。
セルの値を別のセルにコピーするマクロが作成できました。
例2: 値に文字列を追加して別の列にコピーする
続いて、D列のセルの値に文字列を追加して、E列に反映する処理を実装します。
マクロの作成
Visual Basic for Applications のコードエディタで以下のコードに変更します。
Visual Basic for Applicationのウィンドウを閉じてしまった場合は
こちらの記事の手順で
Visual Basic for Applicationを表示し、コードエディタを表示します。
4列めの値の先頭に "処理済み:" の文字列を追加し、5列目のセルに設定します。
Sub ボタン1_Click()
For i = 1 To 10
Cells(i, 5).Value = "処理済み:" & Cells(i, 4).Value
Next
End Sub
実行
Excelのシートに戻ります。配置したボタンをクリックします。
D列の値の先頭に"処理済み:"の文字列が追加された値が、E列に反映されました。
著者
iPentecの企画・分析担当。口が悪いのでなるべく寡黙でありたいと思っている。が、ついついしゃべってしまい、毎回墓穴を掘っている。
最終更新日: 2024-02-25
作成日: 2024-02-25