CentOS 5.xのDovecotでPostfixのバーチャルメールボックスにアクセスできるようにする
PostfixのバーチャルメールボックスにアクセスできるようにDovecotを設定します。(CentOS 6.0以降に関しては
こちらの記事を参照してください。)
はじめに
CentOS6, CentOS7 での設定方法は
こちらの記事を参照してください。
dovecot.conf の編集
/etc/dovecot.conf ファイルを編集します。
passdb の設定
#passdb passwd-file {
# Path for passwd-file
#args =
#}
を
passdb passwd-file {
# Path for passwd-file
args = /etc/dovecot-passwd
}
とします。
userdb の設定
#userdb passwd-file {
# Path for passwd-file
#args =
#}
を
userdb passwd-file {
# Path for passwd-file
args = /etc/dovecot-passwd
}
とします。
pam認証を無効にする
passdb pam{
...
}
の部分を
#passdb pam{
# ...
#}
とコメントアウトし、PAM認証を無効にします。
詳細は
こちらの記事を参照してください。
/etc/dovecot-passwd ファイルの作成
パスワードを作成
dovecotpw
コマンドを用いてパスワードのハッシュ値を取得します。
>dovecotpw
Enter new password:
Retype new password:
{HMAC-MD5}abcdefg123456789.....
dovecot-passwdの記述
/etc/dovecot-passwd ファイルを作成します。
ファイルには
(ユーザー名):{HMAC-MD5}abcdefg123456....:(uid):(gid):::::(メールボックスへのパス)
...
を記述します。{HMAC-MD5}...の部分は先のdovecotpwコマンドで取得したハッシュ値を入れます。
今回は以下の記述をしました。
test@ipentec.com:{HMAC-MD5}78ed1abd527d1aa3921f58bfe651b178d23aff2d88ed7b567e30069ad6ae45c6:5000:5000:::::Maildir:/home/vmail/vhosts/ipentec.com/test/Maildir
info@ipentec.com:{HMAC-MD5}78ed1abd527d1aa3921f58bfe651b178d23aff2d88ed7b567e30069ad6ae45c6:5000:5000:::::Maildir:/home/vmail/vhosts/ipentec.com/info/Maildir
penguin@ipentec.com:{HMAC-MD5}78ed1abd527d1aa3921f58bfe651b178d23aff2d88ed7b567e30069ad6ae45c6:5000:5000:::::Maildir:/home/vmail/vhosts/ipentec.com/penguin/Maildir
info@ixx.jp:{HMAC-MD5}78ed1abd527d1aa3921f58bfe651b178d23aff2d88ed7b567e30069ad6ae45c6:5000:5000:::::Maildir:/home/vmail/vhosts/ixx.jp/info/Maildir
Maildir形式を採用するためメールボックスのパスの前にMaildir:を追記します。メールボックスのパスはPostfixの設定時にvirtual_mailbox_baseに設定したパスとvmailboxに記載したディレクトリがメールボックスのパスになります。
ディレクトリパスはメールディレクトリ名の"Maildir"まで必要です。
詳しくは
こちらの記事を参照してください。
補足
CentOS6, CentOS7 での設定方法は
こちらの記事を参照してください。
著者
かつて日本を代表したスーパーエンジニア (自称)
ハードウェア、電気設備、ガーデニング関係の記事を担当。