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BDP (Borland Database Provider) の利用 - Delphi

.NET Framework 環境では、データベース接続は ADO.NETの使用が推奨されています。この記事では、ADO.NETでのデータベース接続について紹介します。

手順

Delphi 8 では、普通のSQLConnectionも用意してありますが、よりよい(とBorlandが言っている) BDP(Borland Database Provider)を使用します。WinFormアプリケーションを作成します。BdpConnection をフォームに貼り付けます。Winformでは ウィンドウの外の下部に張り付きます。


次に、BdpConnection の ConnectionStringを構築します。ここでは New Connection を選びます。


上図のダイアログが表示されます、データベース名、ホスト名(SQLサーバー名)を入力します。今回はMSDEを使用して接続します。サーバーの認証モードは混合認証モードですが、Windowsアカウントでの認証を今回は利用しますので、OSAuthentication を True にし設定ます。


続いて、BdpDataAdapterをフォームに貼り付けます。


BdpDataAdapterをクリックして選択し、オブジェクトインスペクタの一番下の[Cofigure Data Adapter]をクリックします。


クリックすると、下図のダイアログが表示されます。


Tablesのエリアから接続するテーブルを選択します、Columns は扱う列を指定します。今回は全列を利用するため * を選択します。選択後Generate SQL ボタンを押し、SQL文を生成します。次にタブを切り替えてデータセットを選択します。今回は既存のデータセットがないので、New DataSet の欄のラジオボタンをチェックし、データセット名を入力します。


データセットが生成されます


フォーム上に、データグリッドを配置します。


BdpDataAdapter の Active をTrue に変更します。


DataGrid のDataSourceを dataSet1 に設定します。


DataMember を設定します。ここでは Products テーブルにセットしました。


DataGrid にデータベースの内容が表示されました。


次にテキストボックスを配置します。DataBindings の Text プロパティと、Tagプロパティを設定します。


この状態でプロジェクトを実行すると下図の画面が表示されます。


VCLコンポーネントのデータナビゲータと同等のものは無く、独自に「もどる」「すすむ」ボタンを追加する必要があります。


ボタンを配置します。


コードを記述します、2通り用意してみました。(実際のコードでは問題になりますが、テストコードのため別の記述方法で試してみます。)

正常に動作しました。

著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
最終更新日: 2018-02-01
作成日: 2004-01-29
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