コマンドラインによるビルド

Delphi 2007では、ビルドエンジンがMSBuildに変更されたため、コマンドラインからのビルドも簡単にできます。ここではコマンドラインから先節で作成したプロジェクトファイルをビルドしてみます。
コマンドラインによるビルド:画像1
まず、スタートメニューの 「RAD Studio コマンドプロンプト」をクリックして RAD Studio用のコマンドプロンプトを起動します。デフォルトではMSBuildへパスが通っていませんので、ここから起動する必要があります。
コマンドラインによるビルド:画像2
この 「RAD Studioコマンドプロンプト」は上記のバッチファイルを実行してコマンドプロンプトを起動するようになっています。.NET Frameworkの実行ファイルがあるディレクトリにパスを通すようになっています。
コマンドラインによるビルド:画像3
スタートメニューの「RAD Studio コマンドプロンプト」をクリックすると上図のコマンドプロンプトが起動されます。
コマンドラインによるビルド:画像4
前節で作成したブランクプロジェクトのあるディレクトリに移動します。ディレクトリに移動後、プロジェクトファイルを指定してmsbuildを実行します。今回の例では、
msbuild blank.dproj
をコマンドで実行します。
コマンドラインによるビルド:画像5
コマンドを実行するとビルドが始まります。
コマンドラインによるビルド:画像6
ビルドが成功するとビルドが成功した旨のメッセージが表示されます。
コマンドラインによるビルド:画像7
ディレクトリ一覧を確認してみますと、blank.exeファイルが作成されていることが確認できます。
コマンドラインによるビルド:画像8
ちなみに Release Debugの切り替えは Configuration プロパティに値を代入することで切り替えられるようです。
コマンドラインによるビルド:画像9
コンパイル済みファイルを消去する(クリーン)場合は /t スイッチを使います。

AuthorPortraitAlt
著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
作成日: 2007-01-01
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