コマンドラインによるビルド - Delphi 2007

Delphi 2007では、ビルドエンジンがMSBuildに変更されたため、コマンドラインからのビルドも簡単にできます。ここではコマンドラインから先節で作成したプロジェクトファイルをビルドしてみます。

まず、スタートメニューの 「RAD Studio コマンドプロンプト」をクリックして RAD Studio用のコマンドプロンプトを起動します。デフォルトではMSBuildへパスが通っていませんので、ここから起動する必要があります。

この 「RAD Studioコマンドプロンプト」は上記のバッチファイルを実行してコマンドプロンプトを起動するようになっています。.NET Frameworkの実行ファイルがあるディレクトリにパスを通すようになっています。

スタートメニューの「RAD Studio コマンドプロンプト」をクリックすると上図のコマンドプロンプトが起動されます。

前節で作成したブランクプロジェクトのあるディレクトリに移動します。ディレクトリに移動後、プロジェクトファイルを指定してmsbuildを実行します。今回の例では、
msbuild blank.dproj
をコマンドで実行します。

コマンドを実行するとビルドが始まります。

ビルドが成功するとビルドが成功した旨のメッセージが表示されます。

ディレクトリ一覧を確認してみますと、blank.exeファイルが作成されていることが確認できます。

ちなみに Release Debugの切り替えは Configuration プロパティに値を代入することで切り替えられるようです。

コンパイル済みファイルを消去する(クリーン)場合は /t スイッチを使います。

著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
最終更新日: 2014-04-02
作成日: 2007-01-01
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