デバッガ - Delphi 2007

今回はDelphi2007のデバッガを使ってみます。Delphi 2006ではデバッガの調子がいまいちな面があり、長時間使っているとデバッガが落ちたり、プロセスのデタッチができなくなりIDEを強制終了させたりする必要がありました。Delphi 2007ではデバッガも改善されているそうなので条件つきブレークなどを試してみたいと思います。今回は簡単に試してみるのみですので、長持間使用した場合のレビューについてはありません。

まず、VCLアプリケーションを新規作成し、Buttonを一つ配置します。

ButtonのOnClickイベントハンドラに上記のコードを書き足します。

コードエディタの左側の青丸アイコンをクリックして、ブレークポイントをセットします。

アプリケーションを実行します。フォームが表示されます。またIDEがデバッグモードに変わり、左側に呼び出し履歴ウィンドウや監視式一覧ウィンドウが表示されます。

ここで、Captionを選択し、監視式一覧ウィンドウにドラッグ&ドロップ(以下D&D)してみます。

選択してD&Dした変数が監視式一覧に追加されます。同じように「i」についてもD&Dで追加します。上図の画面はその後、フォーム上のボタンを押してブレークポイントで止めた状態のものです。

表示メニューのデバッグのサブメニューにあるブレークポイント一覧ウィンドウを表示してみます。ブレークポイントが一つ設定されていることが確認できます。


ブレークポイント一覧にあるブレークポイントの一つを選択し、右クリックしポップアップメニューを表示させます。ポップアップメニューの中のプロパティをクリックします。

ソースコードブレークポイントの設定ダイアログが表示されます。

ブレーク条件を設定してみます。ブレーク条件フィールドに条件式 「i=10」 を追加してみました。

ブレークポイント一覧にあるブレークポイントの状態の欄に i=10が追加されました。この状態でF9を押しプログラムを実行させます。先ほどセットしたブレークポイントで再び止まることが確認できます。このときiの値を監視式一覧で確認すると10になっています。先ほどi=2であったのでiが10でない場合はブレークしないことが確認できました。

その他にもブレークポイントの設定には様々な項目があります。

著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
最終更新日: 2014-04-02
作成日: 2007-01-01
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