コード補完機能の利用 - Delphi 2006

Delphi 2006 では強力なコード補完がサポートされます。コード補完の動作を確認します。

動作確認

Win32アプリケーションを新規作成し、FormのOnCreateイベントにコードを書いてみます。まず、"for"を入力しました。


スペースを入れると、for以下のコードが自動補完されます。


ループ変数名を変え、その他ループ条件を入力します、TABキーを押すと次のフィールドへ移動します。


入力が終わった後、Enterキーを押すと、入力が確定します。このとき、ループ変数名が自動的にvarの部分に追加されます。


続いて、"begin"を入力し Enterキーを押して改行します。


Endが自動的に挿入され、beginとendの間の行中のインデントされた位置にカーソルがセットされます。

無効化する方法

しばらく使ってみたのですが、forを入力するだけで補完が出てくるのは、ちょっと肌に合わないと思い、無効にする方法を探してみました。オプションダイアログの、「支援機能」ページの「テンプレートの自動補完」チェックボックスをオフにすることで、TABを入力しない限り、補完が動作しないようになります。


begin end for to do などを入力するのが面倒な人にとっては、はうれしい機能かもしれません。

次に、下の図のコードを入力してみました。長い文字列を入力したいので、どこかでいったん文字列を終わらせ + で次の行へ続けるようにしたいです。この場合、下の図の状態でEnterキーを押します。


前の行の文字列がシングルクォートで閉じられ、次の行に改行されます。


再び文字の続きを入力し、下図の状態でEnterキーを押すことで、次の行に改行してくれます。


インデント位置も自動的に合わせてくれます。


最後の行は、手入力で "';" を入力すれば長い文字列のできあがりです。


なかなか便利な機能です。

著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
掲載日: 2006-01-01
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