プロジェクトのプロパティウィンドウのアプリケーション設定で設定した値(Settings.settings の値)を読み取るコードを紹介します。
概要
設定の読み取りは以下のプロパティ名でアクセスできます。
Properties.Settings.Default.(設定名)
プログラム例 : .NET 5 のWindows Form アプリケーションの場合
UI
下図のUIを作成します。Buttonと複数行のTextBoxを配置します。
設定ファイルへの値の追加
ソリューションエクスプローラからプロジェクトのノードを選択し右クリックします。ポップアップメニューの[プロパティ]を選択します。
プロジェクトの設定画面が表示されます。
左側のメニューの[設定]の項目をクリックします。下図の画面が表示されます。
右側のエリアの[このプロジェクトには設定の設定ファイルが含まれていません。ファイルを作成するには、ここをクリックしてください。] のリンクをクリックします。
設定ファイルが作成され、下図の設定編集画面が表示されます。
ソリューションエクスプローラのプロジェクトのノード下に[Properties]フォルダが作成され、Settings.settings ファイルが追加されます。
編集画面で、値の名前と値の型、値を編集します。
コード
以下のコードを記述します。button1のclickイベントハンドラを記述します。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;
namespace PropertiesSettingsDotNet5
{
public partial class FormMain : Form
{
public FormMain()
{
InitializeComponent();
}
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
textBox1.Text += Properties.Settings.Default.value_01 + "\r\n";
textBox1.Text += string.Format("{0:d}\r\n", Properties.Settings.Default.value_02);
textBox1.Text += Properties.Settings.Default.value_03 + "\r\n";
}
}
}
解説
下記の書式で値をSettings.settings に設定された値を取得できます。
Properties.Settings.Default.(値の名前)
以下のコードで、Settings.settings の値を取得しテキストボックスに表示しています。
編集画面で設定した[種類]の型で値は取得できるため、下記のコードでは、
Properties.Settings.Default.value_01, Properties.Settings.Default.value_03 は string型となり、
Properties.Settings.Default.value_02 はint型となります。
textBox1.Text += Properties.Settings.Default.value_01 + "\r\n";
textBox1.Text += string.Format("{0:d}\r\n", Properties.Settings.Default.value_02);
textBox1.Text += Properties.Settings.Default.value_03 + "\r\n";
実行結果
プロジェクトを実行します。下図のウィンドウが表示されます。
[button1]をクリックします。プロジェクトの設定画面で設定した値がテキストボックスに表示されます。
プログラム例 : .NET Framework のWindows Form アプリケーションの場合
UI
下図のUIを作成します。Buttonと複数行のTextBoxを配置します。
設定ファイルへの値の追加
ソリューションエクスプローラからプロジェクトのノードを選択し右クリックします。ポップアップメニューの[プロパティ]を選択します。
プロジェクトの設定画面が表示されます。
左側のメニューの[設定]の項目をクリックします。下図の画面が表示されます。
設定値を追加します。今回は"value1","value2","value3"の名称で3つの値を追加します。型はstringとします。値の追加ができた状態が下図になります。
コード
以下のコードを記述します。button1のclickイベントハンドラを記述します。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;
namespace PropertiesSettings
{
public partial class FormMain : Form
{
public FormMain()
{
InitializeComponent();
}
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
textBox1.Text += Properties.Settings.Default.value1 + "\r\n";
textBox1.Text += Properties.Settings.Default.value2 + "\r\n";
textBox1.Text += Properties.Settings.Default.value3 + "\r\n";
}
}
}
実行結果
プロジェクトを実行します。下図のウィンドウが表示されます。
[button1]をクリックします。プロジェクトの設定画面で設定した値がテキストボックスに表示されます。
プロジェクトの設定値をアプリケーションから取得できました。
著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用
最終更新日: 2021-07-15
改訂日: 2021-07-15
作成日: 2009-11-05
