小数点以下の値を切り捨てるコードを紹介します。

概要

指定した数値の小数点以下を切り捨てた値を求める場合には Math.Truncate メソッドを利用します。
または、型キャストを利用する方法もあります。

書式

記述例

double value = 2.3;
int number = Math.Truncate (value);

プログラム例

Windows Formアプリケーションを作成します。

UI

下図のフォームを作成します。TextBoxを2つButtonを1つ配置します。

コード

下記のコードを記述します。

using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;

namespace FloatDemo
{
  public partial class FormTruncate : Form
  {
    public FormTruncate()
    {
      InitializeComponent();
    }

    private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
    {
      double input = Convert.ToDouble(textBox1.Text);
      int result = (int)Math.Truncate(input);
      textBox2.Text = Convert.ToString(result);
    }
  }
}

解説

テキストボックスに入力された値をdouble型に変換して変数に代入します。

  double input = Convert.ToDouble(textBox1.Text);

Math.Truncate() メソッドを呼び出し、小数部分を切り捨てます。

  int result = (int)Math.Truncate(input);

結果を下部のテキストボックスに表示します。

  textBox2.Text = Convert.ToString(result);

実行結果

上記のプロジェクトを実行します。下図のウィンドウが表示されます。


上部のテキストボックスに数値を入力します。今回は例として "1.852" を入力します。


[button1]をクリックします。小数部分が切り捨てられた値が、下部のテキストボックスに表示されます。


負の値の場合も確認します。こちらも小数部分が切り捨てられた値が下部のテキストボックスに表示されます。


小数部分を切り捨てた値を求めることができました。