Floorの結果は小数点以下の値を切り捨てる処理によく似ていますが、Floorの動作は引数に与えた値以下の数のうち、
最大の整数値を返すため、負の値を与えた場合には切り捨てた値と異なる値が戻ります。
負の値でも小数点以下の値を切り捨てた値を求める場合には、Truncateメソッドを利用します。詳しくはこちらの記事を参照してください。
C#で指定した数値以下の最大の整数を求めるコードを紹介します。
指定した数値以下の最大の整数を求める場合には Math.Floor メソッドを利用します。
double value = 2.3;
int number = Math.Floor(value);
Windows Formアプリケーションを作成します。
下図のフォームを作成します。TextBoxを2つButtonを1つ配置します。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;
namespace FloatDemo
{
public partial class FormRound : Form
{
public FormRound()
{
InitializeComponent();
}
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
double input = Convert.ToDouble(textBox1.Text);
int RoundNum = (int)Math.Round(input);
textBox2.Text = Convert.ToString(RoundNum);
}
}
}
プロジェクトを実行します。下図のウィンドウが表示されます。
上部のテキストボックスに、3.45を入力します。入力後[button1]をクリックします。
下部のテキストボックスに "3" の文字が表示されます。3.45 の小数点以下が切り捨てられた値が表示されます。
上部のテキストボックスに "100.94" を入力して[button1]をクリックすると、100の値が下部のテキストボックスに表示されます。小数点以下の値が切り捨てられた数値になることが確認できます。