フォームでスクロールされたことを検出するコードを紹介します。

UI

下図のUIを作成します。フォームのAutoScrollプロパティを"trne"に設定します。

コード

以下のコードを記述します。

using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Windows.Forms;

namespace DetectScroll
{
  public partial class FormMain : Form
  {
    public FormMain()
    {
      InitializeComponent();
    }

    private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
    {

    }

    private void FormMain_Scroll(object sender, ScrollEventArgs e)
    {
      if (e.ScrollOrientation == ScrollOrientation.VerticalScroll) {
        textBox2.Text += string.Format("垂直方向のスクロール Value={0:d}\r\n",
          e.NewValue - e.OldValue);
      }
      else if (e.ScrollOrientation == ScrollOrientation.HorizontalScroll) {
        textBox2.Text += string.Format("水平方向のスクロール Value={0:d}\r\n",
          e.NewValue - e.OldValue);
      }
    }
  }
}

解説

フォームでスクロールされるとScrollイベントが発生するため、イベントハンドラを用意すればフォームのスクロールを検出できます。スクロールの方向はScrollEventArgsのScrollOrientationプロパティで取得できます。スクロール量はScrollEventArgsのNewValue値からOldValueの値を引いたものになります。

実行結果

プロジェクトを実行します。ウィンドウが表示されます。ウィンドウのスクロールバーをスクロールすると上部のテキストボックスにスクロールの方向とスクロール量が表示されます。


横方向のスクロールの場合です。


下図はスクロールバーのつまみでない部分の背景をクリックしてページスクロールした場合の結果です。