リテラル文字列 (Verbitam Strings) 内での「"」 ダブルクォーテーションの表現
@で始まる文字列 (Verbitam Strings) 内での「"」 ダブルクォーテーションの表現について紹介します。
概要
通常の文字列では「"」の表現は
\"
の記述で表現できます。しかし、ダブルクオーテーションの手前に@がある文字列 (Verbitam Strings)では
\
によるエスケープが無いため、
\"
を記述すると文字列が終了してしまいます。この記事では、Verbitam Strings 内での 「"」 の表現方法を紹介します。
Verbitam Stringsの詳細は
こちらの記事を参照してください。
記述方法
""
により
"
1文字を表現できます。
プログラム例
UI
下図のUIを作成します。テキストボックスとボタンを配置します。(ボタンは3つ配置されていますが、button3 のみを利用します。)
コード
下記のコードを記述します。button3 のClickイベントを実装します。
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.ComponentModel;
using System.Data;
using System.Drawing;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using System.Windows.Forms;
namespace StringBasics
{
public partial class FormEscapeChar : Form
{
public FormEscapeChar()
{
InitializeComponent();
}
private void Button3_Click(object sender, EventArgs e)
{
string str;
str = @"壁紙のフォルダは""C:\Windows\Web\Wallpaper\""です。";
textBox1.Text = str;
}
}
}
解説
(Verbitam Stringsを利用してstr変数に「壁紙のフォルダは"C:\Windows\Web\Wallpaper\"です。」の文字列を代入しています。(Verbitam Stringsでの
"
は
""
で表現します。
実行結果
プロジェクトを実行します。下図のウィンドウが表示されます。
[button3]をクリックします。テキストボックスに「壁紙のフォルダは"C:\Windows\Web\Wallpaper\"です。」の文字列が表示されます。Verbitam Stringsで「"」を表現できています。
著者
iPentecのメインプログラマー
C#, ASP.NET の開発がメイン、少し前まではDelphiを愛用