intel NUC 10 Performance kit - NUC10i5FNK (BXNUC10I5FNK) のレビュー

intel NUC 10 Performance kit - NUC10i5FNK (BXNUC10I5FNK) のレビューです。

入手のきっかけ

急遽サブPCが必要になり、intelのNUC NUC5CPYH を借りて使っていましたが、利用期間が長引きそうなので、 NUC5CPYH は返却して、新しいNUCを購入することにしました。
NUCの候補を探したところ、新しい Intel Core 10世代 のNUCが登場しているので、選定の結果、Core i5を搭載しているNUC10i5FNK を入手することにしました。

購入

Amazonで購入できます。

スペック

CPUIntel Core i5-10210U (4 Core)
動作クロック1.6 GHz (Turbo Boost時 4.2GHz)
メモリなし (DDR4 2666 SO-DIMM)
グラフィックIntel UHD Graphics (CPU内蔵 ビデオメモリ 最大32GB)
ストレージなし (NVMe SSD)
インターフェース Thunderbolt 3 ×1, USB 3.1 (USB Type-Cコネクタ ×1、USB Type-Aコネクタ ×3), USB 2.0 (内蔵×2), ヘッドフォンポート
LANアダプタIntel® Ethernet Connection I219-V
無線LAN Intel Wi-Fi 6 AX201 IEEE 802.11ac (IEEE 802.11 ax)
無線 Bluetooth 5.1
その他 赤外線受信センサー

ビデオメモリはメインメモリを利用します。搭載メモリ容量から、ビデオメモリで利用しているメモリ量を引いたメモリ容量が 利用可能なメモリ容量となります。

パッケージ

パッケージは下図です。


フィルムを外してふたを開けて本体などを取り出します。


ふたを開けた状態です。一番上に本体が梱包されています。


本体を取り出すと、下に中敷きが入っています。


中敷きを開くとACアダプタが梱包されています。


ACアダプタを取り出すと、その下に、液晶ディスプレイマウント用の金具が梱包されています。


梱包物一式です。


Intelのステッカーも梱包されています。

外観

本体の外観です。こちらが前面です。


背面側です。


前面には USB×2 (一つはUSB Type-C)、ヘッドフォンコネクタがあります。電源スイッチもあります。


右側面には持ち出し防止用のロックの穴があります。


背面には、AC電源、HDMI、LAN、USB×3 (一つはUSB Type-C) のコネクタがあります。


左側面にはSDカードスロットがあります。


ディスプレイマウント用の金具です。ディスプレイの背中に取り付ける場合に使います。


ACアダプタです。


プラグのケーブルは本体には付属していません。ACアダプタのコネクタはC5形式の電源コネクタです。

電源ケーブル

NUC本体にはACアダプタは付属していますが、電源プラグ部分は付属していません。別途入手する必要があります。
今回はこちらの電源ケーブルを別途入手しました。


Amazonでも購入できます。

外観は下図です。


プラグ部分は3ピン、ACアダプタ側はC5形式と呼ばれるコネクタ形状になっています。

NUC5CPYH との比較

NUC5CPYHとの大きさの比較です。本体の縦、横の大きさは同じです。NUC10i5FNK は3.5インチのディスクベイが無いため、高さが低いです。


ACアダプタの比較です。消費電力の違いから、NUC10i5FNK は大型化しています。

内部

内部を開けて、メモリなどを取り付けます。
NUC本体の底面です。足の部分にあるねじを緩めると本体を開けられます。


ねじを緩めます。ねじを緩めても本体から外れないようになっています。


底の板を外します。


底板にはロックの突起があり、ロックされている場合は底板が外せないようになります。


内部です。


メモリスロットは2本あります。SO-DIMMタイプです。DDR4-2666 1.2Vのメモリに対応しています。


M.2スロットです。PCIe X4 lanes ですので、NVMeのSSDを利用できます。
M.2スロットの奥の2つの白いコネクタが内部USBコネクタです。


フロントパネル用のコネクタもあります。


WiFi, Bluetooth はintel AX201 が取り付けられています。Wi-Fi 6にも対応したチップです。

メモリの取り付け

メモリを取り付けます。今回はCrucialのSODIMMメモリCT8G4SFS8266を用意しました。


メモリスロットに斜めに差し込み、下に押し下げてラッチがメモリカードに引っかかるまで押し下げます。


もう一枚も同様に取り付けます。


取付完了です。今回はシンクライアントとして使うため、ストレージは利用しないので、これで取り付けは完了です。



接続

電源ケーブルをACアダプタに接続します。


本体にディスプレイケーブルや電源ケーブルを接続します。


電源ボタンを押して電源を入れます。電源ボタンが青色に点灯します。


ディスプレイに Intel NUC のロゴが表示されます。


[F2]キーを押すとBIOSセットアップ画面が表示されます。

使用感

シンクライアントとして

リモート接続用のシンクライアントとしての利用がメインです。ハードウェアが新しすぎるため、Wi-Fiドライバーがなかったり、LANアダプターのドライバーがなかったりします。 有線LANはUSB端子のLANアダプタ(BUFFALOの有線LANアダプター LUA4-U3-AGTE-WH)を接続することで回避できています。ドライバー以外は問題なく利用できています。
VPNでの接続利用ですが、以前利用していたNUC5CPYHより高速に動作します。体感で分かるほど違うため、シンクライアントであっても、 ハイスペックなマシンを利用するメリットは結構あると思います。とはいえ、シンクライアント用のマシンに16GBもメモリを搭載する必要があったかといえば微妙な気がします。

ファン音

起動後、負荷が少ない場合は動作音は気になりませんが、負荷が高い処理を実施するとファンが回りっぱなしになり、ファンの風切り音がします。 Webブラウジングや Microsoft Excelなどのオフィスアプリの利用では負荷が上がりませんが、PhotoshopやAndroid Studio、Visual Studio などの負荷の高いアプリを利用すると、 ファンが常時回転し続ける状態になり、だいぶうるさいです。
連続して高負荷のアプリケーションを利用する場合は、大型の筐体のPCのほうが適している印象です。

その後

シンクライアントの利用がなくなったため、Windows Server 2022をインストールして、Hyper-VでWindows 10 x86版や、Windows 11を動作させて、検証用のVDI端末として利用しています。

著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2020-05-31
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