HP Z4 G4 ワークステーション のレビュー

HP Z4 G4ワークステーションのレビューです。

購入のきっかけ

HP Z220 を利用していましたが古くなってきたこともあり、パフォーマンス不足を感じるようになってきました。 ちょうど、HPのワークステーションのモデルチェンジがありましたので、この機会に新しいマシンを導入することにしました。

購入

用途等を考えて今回はHP Z4 G4ワークステーションを導入することにしました。HPのオンラインショップで購入しました。

スペック

CPUIntel Xeon W-2125 (4Core 8Thread)
動作クロック4.10 GHz (Turbo Boost時 4.60GHz)
チップセットIntel C422
メモリ8GB (DDR3 2666MHz)
グラフィックnVidia Quadro P2000
ストレージHDD 500GB
ディスプレイなし
インターフェース USB3.1 Gen2 Type-C x2 (フロントx2) , USB3.1 Gen1 Type-A x8 (フロントx2, リアx6), USB2.0 x4 (内部), ラインイン, ラインアウト, マイクポート, PS2マウス, PS2キーボード, ネットワークポート (RJ45) x2,
カメラなし
無線LANなし
無線なし

パッケージ

梱包は下図です。箱の大きさはそれほど大きくありません。


ふたを開くと電源ケーブルと説明書が入っています。


電源ケーブルを取り出すと本体が取り出せます。


上部の梱包材を外し、ビニール袋を開いて本体を引き上げると、本体を箱から取り出せます。


本体が取り出せました。

外観

本体の外観は下図です。


上部は取っ手になっているため、簡単に持ち運びができ便利です。HPのロゴも新しいロゴになっています。


前面と背面です。シンプルなデザインです。背面には、USBが6ポート、LANポートが2つ、ラインIN, ライン out、電源スイッチがついています。オンボードのディスプレイアダプターはないマザーボードのため、ディスプレイコネクタはついていません。


前面パネルは今回は「プレミアムフロントI/Oモジュール」を選択したため、電源、ディスクアクセスランプ、イヤフォン端子、USBポート2つ、USB Type-Cポート 2つ、SDカードスロットがついています。


Z220との比較です。Z220より高さが低く設置しても威圧感があまりない印象です。

内部

内部にアクセスするには側板の側面のレバーを持ち上げます。


側板が外せました。側板にはPCI Expressのカードを抑えるための突起もついています。


側板を外した状態です。


グラフィックカードが見えます。今回はQuadro P2000を取り付けてあります。

HDD

ディスクベイです。ディスクベイは3.5インチのディスクが2つ取り付けられる構造です。

CPUダクト

CPUのヒートシンクに風を送り込むためダクトカバーがついています。Z4 G4ではダクトカバーにもファンがついています。


ダクトの2か所ある水色のつまみをはさみながら上に引き抜くとダクトを外せます。


こちらがダクトです。ファンが2つついています。


ファンの内側の隅にコネクタがついており、マザーボードから電源供給される作りになっています。


CPUダクトを外すとCPUのヒートシンクとCPUファンが見えます。大口径のファンがついています。

メモリスロット

メモリスロットはCPUを挟むように両側に配置されています。


今回は8GBのメモリを搭載したマシンを注文しました。8GBのメモリ1本がスロットに刺さっています。メモリは8Gb 1Rx8 のメモリです。シングルランクのメモリです。

M.2スロット

M.2スロットは全面ファンの近くマザーボードの右下側にあります。2スロットあります。

ディスクの交換

ディスクを交換します。
こちらが出荷時に取り付けられていたディスクです。Seagateの500GBのHDDです。

マウンターのプラスチックを外側に引っ張るとHDDからマウンターを外せます。


取り外したマウンターは下図です。


交換するディスクにマウンターを取り付けます。


マウンターをドライブ塀に挿入して取り付けます。取り付け後配線をして取付完了です。

SSDの取り付け

SSDを取り付けます。今回はM.2タイプのNVME接続のSSDを利用します。
注意
HP Z4 G4のM.2スロットはNVMe専用のM.2スロットです。SATA接続のM.2のSSDを取り付けても認識されませんので十分注意してください。(SanDisk SSD X600などは認識しません。)
M.2コネクタはフロントファンの近くにあります。下図の左側がコネクタです。Z4 G4は2つのM.2コネクタがついています。


SSDカードを固定するための、ねじがついていますので、先にねじを外します。ねじは手が入りにくい場所のため、長めのドライバーを利用すると外しやすいです。ねじは小さいため取り扱い注意です。


M.2スロットにSSDを取り付けます。今回はIntel SSD 760pを取り付けます。M.2スロットにSSDを取り付けると反対側が浮き上がりますので、ねじで締めて固定します。


取付できました。

補足:以前の情報

NVMeのSSDを利用しようとしたのですが、電源ON時に「The temperature for the NVMe device in Slot n is above or below the recommended threshold.」 のエラーが発生するため、いったん利用をやめることにしました。
SATAのM.2 SSDをセンチュリー 裸族のインナー for M.2に取り付け、SATA接続のSSDを利用することにします。

メモリ増設

メモリを増設します。今回は「Kingston ECC Registered DIMM KSM26RS4/16HAI 」を2枚取り付けます。


ユーザーズガイドにメモリをスロットに取り付ける順番の推奨が記載されているので、この順番で取り付けます。


もともと刺さっていた8GBのメモリのスロットの位置を変え、増設メモリを取り付けました。


カバーを取り付けてセットアップ完了です。

電源ケーブル

電源ケーブルは下図です。


プラグは2Pの変換プラグがついており、通常のコンセントでも利用できます。


変換プラグを外すと3Pのプラグでも利用できます。

セットアップ

OSのインストール

今回CD/DVDドライブがついていないため、USBメモリからインストールします。USBメモリのインストールメディアの作成手順はこちらの記事を参照してください。

ドライバのインストール

OSのインストール後ドライバーをインストールします。

チップセットドライバー

チップセットドライバーのインストールは「intel c622 チップセット ドライバー のインストール」を参照してください。

インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー・エンタープライズ・ドライバー

インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー・エンタープライズ・ドライバーのインストールは「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー・エンタープライズ・ドライバーのインストール」を参照してください。

インテル マネジメント エンジン ソフトウェア

インテル マネジメント エンジン ソフトウェアのインストールは「インテル マネジメント エンジン ソフトウェアのインストール」を参照してください。

インテル ネットワーク コネクション ドライバー

インテル ネットワーク コネクション ドライバー のインストールは「インテル ネットワーク コネクション ドライバー のインストール」を参照してください。

サウンドドライバー (Realtek HD Audio Driver)

Realtek HD Audio Driverのインストールは「Realtek HD Audio Driver のインストール」を参照してください。

使用感

問題なく快適に利用できます。

動作音

全面ファン、リアファン、CPUヒートシンクのファン、カバーダクトのファン、とファンの個数が多いですが動作音は非常に静かです。

その後

購入から5年ほど経過しましたが、プログラミングや画像、動画編集では問題なく利用できています。
ただし、最新の生成AIを動作させる場合は高性能なGPUに交換する必要があるため、購入時のスペックでは厳しい状況です。

著者
iPentec.com の代表。ハードウェア、サーバー投資、管理などを担当。
Office 365やデータベースの記事なども担当。
掲載日: 2018-02-13
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