グランブルーファンタジーのような塗り方・仕上げの描画方法

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グランブルーファンタジーのような塗り方・仕上げ手順について紹介します。

概要

昨今人気のオンラインゲーム「グランブルーファンタジー」の特徴的なグラフィックは手も込んでおり、人気があります。今回は、グランブルーファンタジーのような着色、仕上げの手順について紹介します。

注意

「グランブルーファンタジー」のような仕上がりにする手順の一例を紹介しますが、実際にグラフィック作成で使用されている手順とは異なりますので注意ください。

基本手順

カラー選択

カラー構造はベースカラーに加えて、影が2段で、ハイライト1段、場所によっては補助のハイライトが1色加わる、4色~5色でペイントされています。
今回のサンプル着色用のパレットが下図です。今回は赤い布をペイントする例を紹介します。ハイライト1は白に近い明るい黄色、ハイライト2は利用頻度が少ないですがベースカラーよりやや彩度の高い色が使われることが多いです。ベースカラーは若干くすんだ彩度の低い色を選択します。全体をくすんだ感じに仕上げないとテイストが似ませんので注意します。影の部分も茶色~こげ茶色のカラーを選択します。影に関しては彩度が下がらないように思い切って再度の高い茶色を選択したほうがよさそうです。カラー選択は出来上がりのイメージに大きな影響を与えます。

ペイント手順

下図が今回着色するパーツです。説明のため一部分のみを取り出しています。今回の着色では水彩ツールを利用するため、CLIP STUDIO PAINTを使用しています。


ベースカラーで塗りつぶします。塗りつぶしツールなどで単色で簡単に塗りつぶせます。


CLIP STUDIO PAINTの水彩ツールを使用します。使用するツールは「不透明水彩」を使用します。透明水彩でもよいですが色が乗るまで何度も塗り重ねる必要があるのでやや時間がかかるかもしれません。また、油彩でもよいですが、油彩の場合は色が乗りすぎてしまうことや、筆跡がつくので指先ツールなどでぼかす必要があるかもしれません。


暗部1のカラーを選択して「不透明水彩」で影の部分をペイントします。


ペイントできました。


ベースカラーを選択して、暗部で若干明るいところや暗部とベースカラーの境界部分をベースカラーで上からペイントします。元の色で塗り戻すイメージです。このとき暗部のカラーと混ざって中間色になりますので、混ざった中間色のカラーで色の変化(グラデーション)を作成します。


続いて、暗部2のカラーを選択して「不透明水彩」でより暗い場所をペイントします。水彩ツールのため、濃い色は1回では描画できないため、何度か塗り重ねて暗い色を置いてきます。


ハイライト2のカラーを選択して明るい場所をペイントします。このカラーは無い場合も多いため、あまり多用しないほうが良いかと思われます。


ハイライト1のカラーを選択して明るいエッジ部分を描画します。ハイライトに関してはグラデーションを作るとカラーが白と混ざって汚くなってしまうため、シャープめに着色します。ハイライトが明るすぎる場合は、ハイライト2のカラーと混色して少し抑えめにすると自然に見えます。


以上でペイントは完了です。

カラー選択例

調査したところ、一例ですが、以下のカラーリングが使われていました。

ペイント例

実際のグランブルーファンタジーのグラフィックの例を紹介します。今回は下図のキャラクターを例にします。


全身をペイントすると、非常に時間がかかるため、今回はさらに一部分の下図とします。

線(実線)の描画

キャラクターの線を描画します。グランブルーファンタジーのグラフィックは小物やアクセサリーが非常に細かいため、それらを書き込む必要があります。オリジナルのキャラクターや自分で描画したキャラクターの仕上がりが似ていない場合は、ペイント手順だけでなく、小物やアクセサリーが少ない場合もありますので、下絵の段階からアクセサリー等を多めに書き込んでいくように注意します。ゴテゴテアクセサリーを身につけさせたほうが、よりそれらしくなります。
線自体はペイントにより、暗い部分が増えることと、線の色を最終的に変更するため、きれいな線でなくても仕上がりには大きな影響はないですが、線が足りない場合は締まりのない出来上がりになってしまうため、線はやや太めでも省略せず書き込んだほうが完成度は上がるように思えます。


ペイント

塗りつぶしツールを使ってベースカラーでペイントします。通常のアニメ塗などは、この段階でレイヤー分けをすることが多いですが、今回試してみた限りでは、レイヤー分けしないほうが時間はかからない印象です。暗部やハイライト、各パーツをレイヤ分けすると、着色時にそのパーツのレイヤーを探す時間がかかるため、着色用のレイヤーは最小限にしておいたほうが良い印象です。(今回は実線のレイヤー、着色レイヤー、ハイライトレイヤーの3つのレイヤーで構成しています。)


「暗部1」のカラーを選択して「不透明水彩」ツールで暗い部分を塗っていきます。

髪の毛、衣類等を塗ります。肌に関しては、グランブルーファンタジーのグラフィックでは肌は立体感を出さずに、アニメっぽくフラットに仕上げていますので、顔や肌は陰影をつけずにフラットに塗ります。


「暗部1」のカラーで塗り終えたら、ベースカラーでぼかしたりメリハリをつけます。続いて「暗部2」のカラーでより暗い部分をペイントします。ペイントしつつ、「暗部1」のカラーでぼかしやグラデーションを作ります。
「暗部2」のカラーまで塗り終わった状態が下図です。


別のレイヤーを作成して、ハイライトを描画します。ハイライトはぼかしを作らないため、失敗した場合は消しゴムツールなどで削除するため、別のレイヤーにしたほうが作業しやすいです。
ハイライトのカラーで明るい場所をペイントします。ペイントは「不透明水彩」ツールを使用してもよいですし、「濃い水彩」ツールを利用してもペイントしやすいかと思われます。「ペン」ツールで描画してぼかす方法も良いかと思われます。

ハイライトのグラデーションが汚くなってしまう部分に、ハイライト2のカラーをペイントしたり、細かい部分の修正をします。

ちょっと暗さが足りないと感じた場合は、「暗部2」のカラーで塗り重ねるか、さらに暗い色で暗い場所をより暗く着色します。今回は使用していませんが、乗算レイヤーや乗算ペイントでより暗い部分を描画するのもよい手です。

実線(ペン入れの線)に色を付けます。濃い茶色にします。あまり明るい色にするとメリハリがなくなってしまうので、様子を見つつ色を変えます。


今回はここまでにします。

今回は例のため、目を書きませんでしたが、実際に描く場合も目を先にペイントしてしまうと完成度が上がったように見えてしまうため、目は最後までペイントせずに残しておいたほうが、良いかと思われます。

登録日 :2016-01-19    最終更新日 :2016-01-22
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