FUJIFILM X-T1 のレビュー
Fujifilm X-T1 を入手しましたのでレビューします。
購入
今回は、Amazonで入手しました。現在はモデルチェンジによりX-T5,X-T30IIが発売されています。
梱包
パッケージは下図です。黒い箱です。
ふたを開けるとマニュアル類が入っています。
中敷きを外すとカメラ本体とレンズが梱包されています。パッケージ開封の演出感は
オリンパスのE-M1のほうが良い感じです。
中敷きを外すと、さらに箱が入っています。
箱の中は、充電器、バッテリー、ストラップ、フラッシュが梱包されています。
内容物
内容物一式です。
上図には写っていませんが、三角リングも含まれています。
開封した状態です。本体、レンズ、レンズフード、充電器、充電器用プラグケーブル、バッテリー、フラッシュ、ストラップ、取扱説明書、三角リング、が梱包されています。
外観
本体
本体の外観は下図です。
背面です。ファインダーは丸形になっています。高級一眼レフ機によく見られる形状です。
上面です。
レンズを取り付けた状態の外観です。
バランス感の良い外観です。
レンズ
レンズキットに付属している"フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS"です。レンズについては
こちらを参照してください。
ストラップ
ストラップは下図です。一般的なストラップです。
フラッシュ
フラッシュは下図です。オリンパスよりやや大きめです。
背面のボタンを押すとフラッシュが跳ね上がる構造になっています。
バッテリー
バッテリーは下図です。バッテリーのサイズは一般的なミラーレス機と同じです。
充電器
充電器は下図です。こちらも、一般的な充電器と大きな違いはありません。
ケーブルが長くて太くかさばるため、以下の直結アダプターを利用しています。こちらにすると場所を取らずコンパクトに持ち運びできます。
三角リング (三角環)
三角リング(三角環)です。
X-T1では、三角リングは自分で取り付けます。(Olympusの機種では最初から三角リングがついてます。)
取り付けのための器具(下図右)も付属しています。
三角リングを取り付けた状態です。三角リングの保護には付属の保護カバーではなく、Nikonの「三角環当てプラスチック」を利用しています。(こちらを参照、
http://shop.nikon-image.com/front/ProductRPF0002.do)
センサー
センサーサイズはAPS-Cです。マイクロフォーサーズより大型のセンサーです。
セットアップ
使い始めるためにセットアップをします。
バッテリーの取り付け
バッテリーを取り付けます。バッテリーカバーは本体底部です。
ふたを開け、バッテリーを挿入します。他社と比べると若干取り付け感が緩めな気もしますが、無事取り付けられました。
SDカード
SDカードを挿入します。SDカードスロットは本体の右側面にあります。
手前(液晶ディスプレイ側)に引っ張るとふたが跳ね上がる構造になっています。(オリンパスのE-M5, E-M1と同じ構造です。)
SDカードを差し込みます。
初期設定
電源を投入します。初回起動時には言語選択メニューが表示されます。[日本語]を選択します。
時刻設定画面が表示されます。現在の時刻を設定します。
時刻設定を完了すると、撮影状態になります。セットアップは以上で終了です。
外観
一目見た印象は、コンパクトな印象です。X-Pro1のような「ごつさ」は感じません。
E-M1との比較
E-M1と比較します。
本体の比較です。大きさはほぼ同じです。E-M1のほうがグリップが大きいため、若干大きく、ごつく見えます。
横幅はほぼ同じです。本体の厚みは、グリップを除外してもE-M1のほうが若干厚いです。
レンズ装着時の比較です。大きさにそれほど大きな違いはありません。E-M1のほうが、レンズが大きいため若干大きく見えます。
大きさはほぼ同じです。
重量
持った感じは重すぎず程よい印象です。
表面
革張りのような質感になっており、持ちやすいです。本体もマグネシウム合金製のためしっかりとした固さがあります。
起動
素早く起動できます。
ダイヤル等
フロントコマンドダイヤル、リアコマンドダイアルが若干回しにくい印象もありますが、通常の利用では問題ないです。
シャッター音
ややメカニカルな音がするシャッターですがモーター音がするほどではありません。違和感のあるシャッターではありません。かなり静かです。
ピント速度
高速に動作します。ストレスなく撮影できます。
連続撮影
購入検討の際に店頭で確認した際は、ストレスなくパシャパシャ撮影できますが、やや撮影後にもたつきを感じることがありました。SONYのNEXシリーズやOlympusのPENシリーズやOMシリーズと比べると撮影後にわずかですがもたつきを感じます。
その後、実機を入手して実際に利用したところ、ほとんど動作のもたつきを感じずに撮影できました。ファームウェアのバージョン更新で改善されたのかもしれません。
レンズ
フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
35mm換算で、広角27mmから中望遠84mmをカバーできるレンズです。通常の用途はこれ1本で事足りそうです。が、寄れないレンズですので近づいて撮影する場合や、小物を撮影する場合は不便を感じるかもしれません。
詳細は「
フジノンレンズ XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS のレビュー」の記事を参照してください。
フジノンレンズ XF14mm F2.8 R
詳細は「
フジノンレンズ XF14mm F2.8 R のレビュー」の記事を参照してください。
フジノンレンズ XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR
詳細は「
フジノンレンズ XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR のレビュー」の記事を参照してください。
画質
APS-Cのセンサーサイズのため、マイクロフォーサーズ機より画質は高いです。また、発色が非常に良いです。特に緑色の発色が良い印象です。
Olympus E-M1との比較
Olympus E-M1との画質を比較してみます。
Fujifilm X-T1
XF10-24mmF4 R OIS - F3.2 1/80秒 ISO-200
Olympus E-M1
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO - F2.8 1/100秒 ISO-200
どちらもプログラマブルオート撮影ですが、X-T1のほうがセンサーサイズが大きいためか、絞られています。X-T1のほうがセンサーサイズがおおきいため、被写界深度が浅く、大きくぼけていることがわかります。(奥の花や右下の花で顕著です)
彩度はE-M1のほうがやや高めですが、X-T1のほうが緑は強く出ているように見受けられます。
Fujifilm X-T1
XF10-24mmF4 R OIS - F2.8 1/13秒 ISO-800
Olympus E-M1
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO - F2.8 1/30秒 ISO-1600
かなり暗い場所での撮影です。X-T1のほうがセンサーサイズが大きいため、ISO-800で撮影できています。拡大するとE-M1ではややノイズが目立っています。また、彩度もE-M1のほうが若干落ちる印象です。一方、レースの鮮明さはE-M1のほうがよく出ています。
Fujifilm X-T1
XF10-24mmF4 R OIS - F2.8 1/60秒 ISO-500
Olympus E-M1
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO - F2.8 1/80秒 ISO-500
プログラマブルオートでの撮影ですが、同じISO感度、絞り値で撮影されました。
比較では、緑色の発色の違いが顕著です。X-T1のほうが緑色が鮮やかに描写されています。また、外の緑が柱に反射してうっすら緑色に染まっている状態もX-T1のほうがよく描写できています。また、X-T1のほうが、手前のコーヒードリッパーのぼけが大きくきれいにぼけています。マイクロフォーサーズとAPS-Cとのセンサーサイズの差がでています。
まとめ
質感も良く使いやすいカメラといいう印象です。APS-Cサイズのセンサーのため画質は期待できそうです。また、フジノンレンズには広角のレンズが多いため、広角の写真を撮るには良さそうです。画質重視、フジノンレンズを使いたい方にはおすすめできるカメラだと思います。発色が良く、微妙な色の差をとらえられる点も大きなメリットがあるかと思われます。
著者
かつて日本を代表したスーパーエンジニア (自称)
ハードウェア、電気設備、ガーデニング関係の記事を担当。